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情熱の山世界「マッターホルン最前線 」ブックレビュー


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出典amazon 

 

まさか!マッターホルンのあの険しい壁に登れるなんて

知らなかった!

そう、この本を手に取るまでは・・・・・

 

迫力ある尖った大きな山 雪をまとい、人を寄せつけない崇高な美しい姿

スイスアルプスのマッターホルンは、世界中を一目で魅了させます。

 

マッターホルン頂上(4478M)に登攀する登山客を、宿泊させるヘルンリ小屋。

頂上直下 標高3260Mに1880年(136年前)に建てられました。

 

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見渡す限りのスイスアルプスに囲まれ、辺り一面は氷河と雪の世界。

快適な暮らしとはかけ離れた、山小屋の日々と山岳レスキューの物語です。

 

6月後半から9月後半まで。一年でわずか3ヶ月。1シーズンだけの営業。

その短期間に地元スイスを初め、国境を越え隣のイタリア ヨーロッパ

アジア アフリカ 南米 北米 オーストラリア まさしく世界各地の人々が

 世界で一番美しい山、マッターホルンに限りなく近付くために訪問するのです。 

 

マーターホルン頂上を目指す登山者と、ふもとの町ツェルマットから

ロープウェイでシュヴァルツゼー駅まで上がり 標高差677M 

2時間自分の足で、歩き続けてきた者だけが見られる絶景を

山小屋のテラスで見ることが出来るのです。

しかも美味しいスイス料理とワイン。ケーキとコーヒーが頂けるなんて、

山の愛好家にとってこの上なく幸せな場所ですね。

 

幾度の改装が行われ 現在は170人宿泊出来る山小屋です。

厳しい自然環境の中、毎日山岳ガイドとお客様に

暖かい食事と寝場所を提供する仕事は、かなりのハードワーク。

 

ここで働く5人のスタッフは、家族同様にチームワークを取りながら

世界中の人々と交流し、様々な人間模様と、厳しい自然環境の中で、

忘れられない程強い印象を色濃く残す、ドラマチックな時間と、

貴重な体験エピソードが日々の日誌として記されています。

 

山好きには興味深いストーリーが、次から次へと展開され

楽しく読み進んでしまいました!

マッターホルン登頂を目指している登山者や、観光客の方々にも

当地のルート状況や情報を得られる、良き参考本となると思います。

 

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筆者のクルト・ラウバーはヘルンリ小屋番であり1995年から運営していますが、、

営業中も遭難救助レスキュー隊として出動します。

シーズン以外は、山岳救助隊のプロとして活躍しています。

 

自分が、この本で一番興味を持ち読みたかった、山岳事故へのレスキュー対応が

克明に書かれています。中でもレスキュー隊員の日頃からの心構えや装備の準備。

痛ましい遭難救助後の、複雑な感情や心理状況に、どう対処して行くのか・・・

 

遭難救助の辛い記憶は忘れる事。感情に流されて務まる仕事ではない

 

長年の自分の疑問への答が見つけられ、また自分の命を危険にさらして

業務を遂行する、レスキュー隊員に対して、畏敬の念を更に覚えました。

この本に巡り合えて本当に良かったと思っています。

 

山好きの仲間にもぜひ読んで頂きたい、今年一番のオススメ本です。

わくわく楽しんで読み、登山に必要な情報は、学び取って頂けたら嬉しいです。

 

 

 

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